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Posted by おてもやん at

2016年01月27日

貴様いつまで『タンクマ』でいるつもりだ問題

「ったく、いい歳して『女子会』なんて言ってんじゃないよ!」
ってグチってる僕らがいる場所、男子更衣室。
所詮、井の中の蛙である。

いつの頃からか「女子」という言葉が
年齢と関係なく使われるようになった。
金八先生が”生涯イチ教師”だったように、
世の女性も”生涯イチ女子”なのだろう。
だって、「ココまでが女子だ」なんて境界線を
跨いだ覚えなんかないモン!

さて、タンクマである。
”生涯イチタンクマ"を選んだ”本誌がこの度、大幅にリニューアル。
姉妹誌の『mocos』のエートスを存分に吸収した
新生『タンクマ』として1/27に誕生した。



まるぶんでも「リニューアル記念フェア」開催中!

マンガ『ドラゴンボール』での悪役・セルは
人造人間17号と18号を吸収して「完全体セル」となったが、
今度の『タンクマ』はそれと似ている。

本来の形や想いを変えることなく、新たなエネルギーを吸収してさらに強くなる。
今回のリニューアルに僕は、そんな”セル魂”を強く感じてしまうのだ。
きっと社運をかけたであろうこの変革は、ウルトラハウスさん渾身の「変革なき変革」であった。

ちぇ、貴様いつまで『タンクマ』でいるつもりだよ。
最大級の賛辞としてこの言葉を贈りたい。

肝心の誌面はどう変わったのか読んでみた。

これは確かに『タンクマ』だ。
良い意味で『mocos』をいいトコ取り。

ただ、紹介しているお店や「街」にフォーカスした内容など、
ぐっと購読対象年齢が上がった印象を持った。

それで若い読者は大丈夫?

いやきっと大丈夫だ。
だって、いまや老いも若きも「女子」なんだから・・・  


Posted by 金龍堂まるぶん店 at 13:36Comments(1)出版界を思う

2016年01月22日

週刊文春完売と合コンと。

いや〜売れましたワ。
『週刊文春』1日で完売。



「雑誌冬の時代」においては快挙である。

ま、アレだけTVでガンガンやれば、広告効果は絶大だ。
ベッキー、SMAPに加えて甘利大臣と、週末の僕らの話題は文春スクープが独占状態。
なかなかヤルな、文藝春秋。

てか、この勢いは去年からだよね。
そう、ピース又吉の『火花』フィーバーから出版界は文藝春秋が牽引している。
まさに「ありがとう文春!」である。
僕のほうこそありがとう。

そのご褒美とも言えるのが例の『センテンス スプリング』である。
文藝春秋の社員の皆さんは期せずして鉄板ネタを得た。
「あなたのお勤め先は?」
「センテンス スプリング!」
って今ごろ合コンで使いまくり、ウケまくっていることだろう…
  

Posted by 金龍堂まるぶん店 at 22:59Comments(0)出版界を思う

2016年01月14日

芥川賞・直木賞はSMAPを食えるのか⁇

チェッ、なんだよ。

えっ、突然どうしたのって?
あれっスよ、SMAP。SMAPの例の騒動っス。
何がホントか良くわからないまま、TVらネットで様々な情報が行き交う芸能界スクランブル交差点。
あのニュースのおかげで、出版業界の一大イベントが世間からかき消されちまった。

そりゃ僕も驚いた。
本でいえば『ONE PIECE』が『少年ジャンプ』から『ヤングアニマル』に突如移籍するようなものだ。
『ヤングアニマル』といえばマンガ50%・エロ50%の青年コミックだぜ。
表紙はほぼグラビアだから子どもにゃ買えないって、そりゃねぇよ。
裏でいったい何が!?って業界大騒ぎとなるに違いない。

今回のエントリーでは書店らしく出版界の一大イベント「芥川・直木賞」にぶっこみたかった。
そう、「SMAP解散騒動」にかき消された「ベッキーの不倫騒動」にかけ消された「北朝鮮の水爆騒動」にかき消された、「第154回芥川・直木賞(1/19受賞作決定)」についてである。

前回の芥川賞受賞作品、覚えてる?さすがに覚えてるでしょ。
もし忘れるってんだったら、火花が出るほどビンタしたる。
あ、冗談です。マジでやったら、人生スクラップアンドビルドだね。

前回はお笑い芸人の芥川賞受賞ってことで、マスコミにとにかく大きく取り上げられた。
ところで皆さん、『火花』、最後まで読んだ?
っていう野暮なツッコミはさておき、まさに『火花』フィーバーだった夏の日の2015。
君は連日売れに売れ、なんと200万部を突破した。
本屋はイキナリ恋してしまったよ、夏の日の君に・・・

あれだけの騒ぎとなった直後の芥川賞だから、さぞ大きく取り上げてくれるだろう、と僕は期待していた。
が、ほとんど無視。ま、そりゃそうだよね。現実はマジで甘くない。

ところで第154回芥川賞・直木賞候補作、ギョーカイ人以外はほとんど知らないだろう。

ちなみに・・・
<芥川賞候補作>
 石田 千『家へ』▲
 上田岳弘『異郷の友人』
 加藤秀行『シェア』〇
 滝口悠生『死んでいない者』
 松波太郎『ホモサピエンスの瞬間』
 本谷有希子『異類婚姻譚』◎

<直木賞候補作>
 青山文平『つまをめとらば』▲
 梶よう子『ヨイ豊(とよ)』
 深緑野分『戦場のコックたち』
 宮下奈都『羊と鋼(はがね)の森』◎
 柚月裕子『孤狼(ころう)の血』〇
(印は僕の予想)

気になる方は今のうち(1/14現在)にチェックしておくことをオススメする。
前回みたいに受賞後に品薄・入手j困難になっても知らないゾ!

受賞作は平成28年1月19日夜、決定する。
そのころSMAPがどうなっているのかはわからないが、
本屋には間違いなくプチフィーバーが訪れる。

その夜空ノムコウが楽しみである。


  


Posted by 金龍堂まるぶん店 at 13:24Comments(0)受賞作

2016年01月11日

大河ドラマ『真田丸』第1話の感想。

小説とTVドラマの一番の違いってなんだと思う?

それは「行間」だと思う。

小説は文章なので、情景や言葉、表情などをすべて書く。
「小鳥が飛んだ」ことを表現するのに、作家によって様々な表現が使われるのが小説。
ただ、なんらかの形で「小鳥が飛んだ」ことを書かないと読者には伝わらない。
つまり極めて簡単に言うと、小説の魅力は「どんな表現で『小鳥が飛んだ』ことを読者に伝えるか」にある。

一方TVドラマには「視覚」という大きな武器がある。
ナレーションやセリフに無くても、小鳥が飛んでいるシーンさえ流せば「小鳥が飛んだ」ことが視聴者に伝わる。
問われるのは演技力と演出力。いかに視聴者を引き込む芝居や演出ができるかで、そのためには極力言葉を省かなくてはならない。
それがTVドラマにおける「行間」である。
遠足のシーンで「今日は楽しい遠足だ♪」なんてキャストにしゃべらせるようなドラマは、総じて駄作である。

さて、大河ドラマ『真田丸』第1回である。

テイストは全体的に軽めだったけど、行間をうまく使い、登場人物を表現していた。
「大河に限らず、昨今のドラマは説明台詞が多すぎる!」
「小説じゃないんだから、もっと行間で魅せてよ!」
と常日頃憤っていた僕にとって、非常に嬉しい第一話だった。
徳川家康は爪を噛み、北条氏政は味噌汁ぶっかけご飯を食べるなど三谷幸喜さんらしいキャラ設定もバッチリ。

冒頭シーンで徳川家康軍に追われる信繁が、大阪の陣では家康を追い詰める!
信繁の成長の過程がどんな「行間」で語られるのか。
去年が去年なだけに(ゴメン)、今年は日曜20時が楽しみになった。

「人生とはタメとカタルシス」
けだし、名言である。



真田丸 前編 NHK大河ドラマ・ストーリー

個人的には、
・『真田太平記』で信繁を演じた草刈昌雄が本作で父・昌幸を演じる。
・『武田信玄』で信玄の父信虎を演じた平幹二朗の子・平岳大が本作で信玄の子・武田勝頼を演じる
・『新選組!土方歳三最期の一日』で競演した山本耕史と片岡愛之助が石田光成と大谷吉継という盟友として再共演。
といった歴代大河とのリンクというオードブルですでに満腹になりそうだ。
  


Posted by 金龍堂まるぶん店 at 16:11Comments(1)ドラマ・映画の感想

2016年01月10日

電車の中でマンガを読みますか?

昔は電車の中で漫画を読んでたりしたら
周りから白い目で見られたものだ。

特に叱られたり、車掌さんに連れていかれるわけでないのだが、
とにかく視線が冷たいのだ。
別にエロ本読んでるわけじゃないのにさ。

当時はマンガに対する世間の理解が全くなかった。
「マンガなんか読むと頭が悪くなる」
「青少年に悪影響」
内容も知らずにそのような先入観でマンガは蔑まれていた。

僕もご他聞に漏れない”マンガ好き少年”だったので、
バスや電車の中ではそれがマンガだとバレないよう、
文庫や新書を読んでいる体でを心がけていた。
例えばカバーを裏返しにしたり、
フキ出しの中をブツブツつぶやいたり(そうしていると文章を読んでいるようにみえるでしょ)。

なかにはとんだツワモノもいて、いまでもハッキリ覚えているのが、
バスの中で梶原一騎原作の『空手バカ一代』を堂々と読んでいた女子高生。
見たときは正直ビビったと同時に「これでニッポンは安泰や!」となぜか誇らしくなった。



そんな昭和ニッポンも、遠すぎる過去の思い出だ。
いまやどうだろう。
マンガは大きく認知され、もはや世界に冠たる、”ジャパニーズカルチャーのエースで4番”である。
「マンガでわかる○○○」とつけばどんなジャンルの本でも売れる。
夏目漱石や太宰治、ドストエフスキーなどの文豪の名作は悉くマンガ化され、
ドラッカーやカーネギー、「7つの習慣」といったビジネスの名著までマンガ版がある。

つまり21世紀の日本の出版界はマンガに支えられているのだ。
この事実をかつて「マンガ」=害と蔑んだ方々に、
過去に戻って教えて差し上げたいものだ。

さて、冒頭の話。
それだけマンガが広く認知された現在、
バスや電車の中はマンガを読む人々で溢れているはず!!
が、そうはならなかった。

それどころか、文庫やハードカバーを読む人も、
スポーツ新聞(エロ記事があるのになぜかマンガよりも電車で読まれていた)でさえ
読んでいる人はほとんどいない。
マジ、スマホって便利やね。

メディアのパイ争いって、「お金」じゃなくて「時間」を奪い合っているんだなと
こういう光景を見るにつけいつも思い知らされる。
便利さではスマホには到底及ばないのだから、
本は本ならではの価値をもっともっと示していかねば。

なんてことをレジの中で考えていると、お客様(女子中学生)がコミックを2冊購入。
その際「電車で読みたいのでカバーをつけてもらえますか」と恥ずかしそうに言われた。

僕はそのお申し出を笑顔で快諾し、その場で一発ギャグまで披露したのはいうまでもない。  

Posted by 金龍堂まるぶん店 at 20:24Comments(0)出版界を思う

2016年01月09日

2016年は『ジャンプ流』に注目だ!

ジャンプ流公式サイト

前回のエントリーで『ドラゴンボール』に国民栄誉賞を!とぶっこんだ手前、この本をお勧めしないわけにはいかない。

なにせ、1冊丸ごと”鳥山明”である。



1/5新創刊のワンテーママガジン
『ジャンプ流』
週刊少年ジャンプの歴史と伝説を作った作家を毎号ひとりずつ取り上げるという前代未聞のの試み。
漫画の制作風景やインタビューを収録したDVDが付いてくる。

昨秋NHKで放送された『漫勉』のジャンプ版ともいうべき注目作である。
この際、パクリと言うのは黙っておこう。
『ジャンプ』の歴史は漫画の歴史である。
”キング・オブ・ジャパニーズカルチャー”の歴史を生で体験できるこの奇跡を、ただ喜んで受け入れたい。

今後も尾田栄一郎氏や荒木飛呂彦氏などスゴイ漫画家が次から次へと登場する『ジャンプ流』、マジで目が離せないな。


  

Posted by 金龍堂まるぶん店 at 22:17Comments(0)オススメ本

2016年01月07日

ドラゴンボールはまだまだ過小評価されている!

「あっ、クリリンだ」

冬休みの上通りアーケード。
歩く僕の右斜め前を通り過ぎようとする坊主頭の少年は、「亀」マークがプリントされたオレンジのTシャツを着ていた。
2016年のリアル・クリリンである。
そういや僕は子供のころ、自分のオレンジのTシャツにマジックで「亀」と自分で書いて、親にお目玉くらってたっけ。
イマドキの子どもたちも『ドラゴンボール(以下DB)』が好きなんだな。

そういえば、昨年末に行われた小学3年生のまるぶん職場体験でもだ。
子どもたちに「どんなマンガを読んでいるの?」と聞いたら、2つめくらいに『DB』が出てきたのには驚いた(1コ目は『ONE PIECE』だったかな・・・)。

主人公の「孫悟空」なんて中国伝記のパクリなのに、いまや全世界で本家より有名だ。
多くの日本の子どもは中国がパクったと思っていることだろう、他がそうだけに。

あと、ちなみに僕(42才)のデスクの下敷きも『DB』である。



コレ、何ゲにスゴくない?
マンガ『DB』の連載開始は1984年。なんといまから32年前、バブル景気前夜のニッポンチャチャチャである。
まだ平成にもなっていないあの頃の記憶が今もココに。
それからずーぅと、『DB』は僕たちのバイブルであり続け、孫悟空はずっと僕たちのヒーローである。

こんな作品が他にあるだろうか?

いや、あるよ、他にも。
『キン肉マン』や『北斗の券』だっていまだに語り継がれている名作だろう。
しかし、これらを語ることは過去を語ることであり、ノスタルジーである。
それは2000GTに乗りながらビートルズを聴くようなものだ。

『ドラえもん』とか『アンパンマン』も長く愛されているが、如何せん子どもに限られる。
それは親子で歌う『夕焼けこやけ』のようなもので、基本的には子どものモノなのだ。

『DB』は別格である。
バブルが弾けようが、ゆとり教育が始まろうが終わろうが、たとえベッキーが不倫をしようとも、わき目も振らずニッポンのサブカル・メインストリートのど真ん中にあり続ける(今も!)『DB』の存在は、我々が思うよりもっと大きな奇跡なのである。
冒頭のリアル・クリリンくんなんて、いわば現在の小学生が聖子ちゃんカットで街を歩いているようなものだ。

ハッキリ言って、教科書に載せて良いレベルだ。

これは何かに似ていると思わない?

そう、ミスターである。
サタンじゃないよ、長嶋茂雄のほう。

昭和のニッポンプロ野球を国民的娯楽に引き上げた大スター、ご存じ”ミスタープロ野球”、長嶋茂雄。監督時代を含め、長きわたって世界の中心で野球愛を叫び続けてウン十年。いまだに「困ったときのミスター頼み」とばかりに担ぎ出されるミスターは、いまだに日本プロ野球界のど真ん中。

『DB』は長嶋茂雄にに匹敵する日本文化の象徴なのだと思う。
ミスターが昭和ニッポンを作ったのなら、『DB』は平成ニッポンをつくったのだ。
いまを生きる僕たちは、もっと大きな称賛と敬意を贈らねばならない。


今回の結論。
ニッポンマンガの奇跡、”キング・オブ・ジャパニーズカルチャー”、『ドラゴンボール』。
ぜひクリリンに国民栄誉賞を与えて欲しい。その価値は十分あると思うのだが。

えっ、なぜ孫悟空じゃないのかって?
そりゃ、だって悟空はサイヤ人。
日本国民ではないからチョット・・・  


Posted by 金龍堂まるぶん店 at 16:42Comments(0)店長日誌今日のカッパさん。

2016年01月06日

『3年B組金八先生-フォースの覚醒-』

『スター・ウォーズ フォースの覚醒』大ヒット上映中。
みんな、観にいった?

僕、行ってない。
だって、過去の作品をまともに見ていない。
当時は「ブームなんてしゃらくせぇ」って強がるアンチクショーだったからさ。

でもC-3POとかヨーダとかはちゃんと知っていることに驚いた。
さすが全世界を席巻する地球規模の超大作だ。
読んだことなくても『ノルウォーの森』の作者は知ってるし、
『まいにち、修造』のヤバさは認識しているこの感じである(違う?)。

僕も地球に生まれたハシクレとして、
この”スターウォーズ祭り”に乗ってみたい。
今度こそ観てみようと思った。

まっさきに新作映画館へ突っ走るのもいいが
どうせなら過去の作品を観ておこう。
と某レンタルビデオ屋に向かったら、なんと全部借りられてやんの。
そりゃぁねぇよTSU○AYAさん。僕の年末年始を返してくれ!

そこで代わりに借りたのが『金八先生』。




なぜ?
ほら、同じ連作モノの長編だし、
なんとなく世界観も似てない?
ああ、似てないね。

もうしょうがないから『金八』全シリーズ観てから
『スターウォーズ』の新作を観に映画館へ行こう。
観た後、僕にどんなフォースが身につくのか楽しみだア。  


Posted by 金龍堂まるぶん店 at 17:26Comments(0)店長日誌

2016年01月05日

「クマロク!」は昭和の純喫茶である!

NHKさまの夕方の情報番組
「クマロク!」のBOOKMAというコーナーで
月に一度、本の紹介を担当させていただいている。

クマロク!NHK熊本放送局

昨日(1/4)がその日で、
紹介したのは下の2冊。

《店長イチオシ本》

『王とサーカス』(米澤穂信・祥伝社)
2015年のミステリーランキングで軒並み1位の話題作!

《くまほん(熊本にゆかりの本)》

『ラオスにいったいなにがあるというんですか?』(村上春樹・新潮社)
昨年6月の熊本旅行記を完全収録!

しかし観るにつけ思うのは「クマロク!」と僕の不釣合い感のハンパなさである。
「クマロク!」はいまどきのニュースやワイドショーにありがちな
派手な演出や効果音もなく淡々とニュースを進めるオールドスタイル。
それは”上品”のひとことだ。
とても僕なんかでツトマる空気じゃない。まったくもって役不足、もとい力不足である。
ソワソワ落ち着きのない素振りに、たどたどしい口調。

まるで昭和の純喫茶で、スタバやセブンカフェの紙コップを持ち込んでくつろぐ男子高校生のように浮いた存在だ。

観ながらいつもTVの前で思わず突っ込んでしまう。
「コイツ誰だよ!」
ってゴメン、僕だよ。

そんな純喫茶のような「クマロク!」
常に時間に追われて、疲れきった現代人の皆様にこそ、観ていただきたい。
聴こえてくるジャズのように心地よい、くつろぎの時間を与えてくれることだろう。

そして毎月第一月曜の18:30ごろ。
気が向いた方はBOOKMAを観てね。
その際はセブンカフェを忘れずに。

  

Posted by 金龍堂まるぶん店 at 14:10Comments(0)TV・メディア紹介本

2016年01月03日

「モコス、雑誌やめるってよ」

「え、ガチで?」

はい、と答えながら、ウルトラハウス担当S氏は俺のチャリの荷台にまたがった。
いや、それは俺の想像の話だ。S氏は俺の目の前にいて、俺はお店の中で立っている。
つまり俺は、S氏の話を聞いて、頭が真っ白になっていたのだ。
S氏は突然こう言ったのだ。

「モコス、雑誌やめるってよ」
断っておくが、S氏は非常識で無礼な方ではない。実際はもっと丁寧な口調と表現で俺に伝えたのだろう。
だが俺にはこんな風に聞こえてしまった。それくらいの衝撃があるニュースだ。

長く月刊誌として熊本の”いま”を伝え続けてきたタウン誌『MOCOS』が、現在発売中の2016年1月号を最後に月刊刊行を終了、今後はコンテンツごとに刊行される「ムック本」へ移行するという。



mocosが月刊誌からムック本に変わります(公式サイトより)

『タンクマ(タウン情報クマモト)』『mocos』と2つの月刊誌は2016年2月より『タンクマ』1本に統合される。それはまるで、コンビニのファミリーマートがとサークルKサンクスが合併して、名が「ファミリーマート」となるようなものだ。ち、違うか・・・

本屋としては非常に残念なニュースであるが、これも時代の流れだろう。

タウン誌のような情報系の雑誌にとってのライバルは他誌ではなく、「FREE(無料)」である。
平成ヒトケタならいざ知らず、いまやスマホ一つ何でも調べられる。
映画や県内イベントの日程、うまいラーメン屋、ランチをやっている時間、流行ってるファッション。どんな情報でもググれば無料で手に入る。
多くの若者は「情報にお金を払うなんてバカらしい」と思っているのではないだろうか。
もう雑誌なんて世に不要なのかもしれない。

ではなぜいまだに雑誌を買う人がいるのか?
それは雑誌に掲載されるという「信用」にお金を払っているからである。

「情報の大洪水時代」というべき現在、いまを生きる俺たちに重要なのは、ウソの情報に惑わされずに信用に足る情報を吸収することである。
「見抜く力」をつけることである。

熊本に住む俺たちにとって『タンクマ』『mocos』という雑誌は「信用」という点ではピカイチだった。
だからずっと売れ続けていてたのだ。

正直、熊本で独立系のタウン誌を月に2誌も刊行するのは相当キツいことなんだと思う。
ここからは俺の想像だけど、
この先も2誌を刊行し続けるか、クオリティと「信用」を保ち続けるために1誌に絞るか、散々考えた末の
「モコス、雑誌やめるってよ」という決断だったのだろう。

この決断、書店員としては断固、「支持」である。

これからも熊本をアツくしたい同志として、『タンクマ』を応援するよ。
まず手始めに、1/27のリニューアルに併せて
大々的に『タンクマ』フェアでもやりますか。  

Posted by 金龍堂まるぶん店 at 15:55Comments(0)出版界を思う

2016年01月02日

今年は夏目漱石没後100年。

残念ながら、『坊っちゃん』。


↑コレは『カイジ』に登場する坊っちゃん。

1/3放送の新春TVドラマの題材は夏目漱石の『坊っちゃん』である。
しかも主演は嵐の二宮くん。
原作はコチラ

なにが残念かって、今年は漱石没後100年という節目の年。その年初を飾るテレビドラマの題材が、愛媛松山時代どっぷりの『坊ちゃん』だったことだ。
熊本人としては『草枕』とか『二百十日』がよかったな~、ってそりゃ無理な話だ。
全国的な知名度からいえばやはり『坊ちゃん』か『こころ』または『吾輩は猫である』だろう。
だが『こころ』はテーマが暗すぎて正月には不向き、『吾輩は~』はいかんせん猫のモノローグである。となればやはり『坊っちゃん』を、となるのは自然な流れだ。

”地元の英雄を大河ドラマの主人公に!”という招致活動が各地で絶えず行われている。
その際最も重要なことは、ある歴史上の人物と地域とを自然にヒモづけすることだ。
それは①「出身地」や②「全盛期に拠点としていた地域」、また③「その人物によって大きく発展した地域」であったりする。
例えば坂本龍馬であれば①高知(土佐)②京都・東京(江戸)③?
織田信長であれば①愛知(尾張)②滋賀(安土)③岐阜となり、
徳川家康であれば①愛知②③江戸(東京)で、
熊本でいえば①横井小楠②夏目漱石③加藤清正となる。
上の①②③以外の関連づけでPRしていると「ちょっと無理あるな・・・」と思ってしまう(「○○が幼少期を過ごした地」「●●はこの道を通って歴史の表舞台へ上った」・・・)。

さて、夏目漱石である。
先ほど熊本で全盛期を過ごした例として漱石を挙げたが、実際のところどうなんだろう。
「もちろん熊本たい!」
「いや愛媛ぞなもし!」
「なにを言う。作家としてブレイクした東京に決まってる」
まるで数球団を渡り歩いて引退した野球選手が、「元巨人」なのか「元中日」なのかはたまた「元メジャー」なのかにコダワるようなしょうもなさである。
その選手は「元巨人」であり「元中日」であり「元メジャー」でいいのだ。

漱石が活躍したのは松山であり熊本であり、そして東京である。
今年の新春ドラマではたまたま松山の『坊っちゃん』が題材になったが、それでいいのだ。
それによって熊本での活躍が色あせるようなことなど決して無いのだから。

漱石没後100年。
前千円札の肖像で”ニッポンの宝”の文豪をみんなで仲良く偲ぶ一年にしましょ。


  

Posted by 金龍堂まるぶん店 at 12:02Comments(0)出版界を思う

2016年01月01日

ぜんぜん挨拶っぽくない新春のご挨拶と決意表明(の、ようなもの)

まるぶん、元旦から開けるってよ。

「元旦くらい休めばいいのに」って何万回も言われたが、今年も笑顔で営業中。

なぜかって?
決まってるだろ、そこにお客様がいるからだ。

それに元旦営業はいつもと違って面白い。
特に野球カードの福袋はおかげさまで開店と同時に完売。
開店前の行列には興奮した。
こんなエキサイティングが味わえるのも正月営業ならでは。
ならばコイツはさしずめ”大人のお年玉”とでも言えようか。


そうそう、そういえば年末のニュースで
出版販売、過去最大の落ち込み幅
だとさ。

出版業界、そろそろファイナルアンサー?
なとど煽ったところで何も変わらない。

売上が落ちようが上がろうが、
そこに本屋はあるのだし、お客様は来るのだ。

「歴史は創意工夫で作られる」
それは今も昔も変わらない。
本屋の未来は、今いる我々書店員の創意と工夫次第である。

元日にもかかわらず、日本全国、数多くの書店が営業している。

なぜかって?
決まってるだろ、そこにお客様がいるからだ。


本離れをただ憂いている出版関係の皆さま、売上減を煽るマスコミさま、
そんな方々全てに、『ONE PIECE』のキャラクター・ジンベエの名言を贈ろう。

「失った物ばかり数えるな!!
無いものは無い
確認せい
お前にまだ残っておるものは何じゃ」



さあ、今年も本屋の中心で愛を叫びまくろう。  

Posted by 金龍堂まるぶん店 at 17:00Comments(0)出版界を思うご挨拶