QRコード
QRCODE

2016年03月31日

ミニマリスト本の自己矛盾。

「持たない暮らし」がブームらしい。

持ち物や部屋は必要最小限。
身の回りをスッキリとすることで、ココロが安定し豊かな暮らしができる、という飽食の現代へのアンチテーゼである。
それを実践する人々のことを『ホーム○ス』・・・
で、ではなく、『ミニマリスト』と呼ぶそうだ。
ならば僕は「お金ミニマリスト」だ。ココロはぜんぜん豊かにならないけどね。

ブーム以降、関連書が数多く発刊された。
『ぼくたちに、もうモノは必要ない』
『最小限主義。』
『ミニマリスト日和』
『必要十分生活』
『「何もない部屋」で暮らしたい』
売場に「ミニマリスト棚」をつくった書店も多いと聞く。

しかし、である。
何かがヒットすると、たちまち似たような内容の本が発行されるのが出版業界の常ではあるが、今回はイタダケナイ。
「モノは少ないほうが良い」と主張している本が次から次へと世に出るなんて、何たる自己矛盾だ。
これで返品の山ってなったら、さすがにDIOに怒られるだろう。「無駄無駄ァ」ってね。

極めつけはコレである。
ミニマリストブームの火付け役となった2015年のべストセラー、『フランス人は10着しか服を持たない』。
今年の2月、この本の続編が発行されたのには本当に驚いた。
その名も『フランス人は10着しか服を持たない2』
ミニマリスト本の自己矛盾。

「いったい何着まで持っていいんだよ!?20着かよ!?」
さま~ず三村ばりのツッコみを入れたよ、オレは。
もう滅茶苦茶である。

ただ、この支離滅裂さがある意味、この業界の魅力なので(マジで)、この先もよろしくお付き合いいただけた、らと願う次第である、?

同じカテゴリー(出版界を思う)の記事画像
タンクマに捧げるバラード~熊本県民に人生を教えてくれた雑誌~
貴様いつまで『タンクマ』でいるつもりだ問題
週刊文春完売と合コンと。
電車の中でマンガを読みますか?
「モコス、雑誌やめるってよ」
今年は夏目漱石没後100年。
同じカテゴリー(出版界を思う)の記事
 タンクマに捧げるバラード~熊本県民に人生を教えてくれた雑誌~ (2020-01-25 16:00)
 貴様いつまで『タンクマ』でいるつもりだ問題 (2016-01-27 13:36)
 週刊文春完売と合コンと。 (2016-01-22 22:59)
 電車の中でマンガを読みますか? (2016-01-10 20:24)
 「モコス、雑誌やめるってよ」 (2016-01-03 15:55)
 今年は夏目漱石没後100年。 (2016-01-02 12:02)

Posted by 金龍堂まるぶん店 at 14:06│Comments(1)出版界を思う
この記事へのコメント
大型書店に行けばミニマリストやシンプルライフのカテゴリーがありその手の書籍が沢山あります。一番の問題はミニマリストやシンプルライフが流行というかブームになってしまい似たりよったりな内容の書籍が乱立してしまったことです。でもそうなると本来のミニマリストやシンプルライフの本質を逸脱してしまうことになってしまいます。モノ 情報お金の支払い。人間関係。そういったものに支配され振り回されたくない。モノはなるべく少なく生活を簡素化することによってゆとりある心の充足を得る。これがミニマリストにしろシンプルライフにしろ目的であり帰結する所でしょう。楽に快適にハッピーになるための手っ取り早い手段がミニマリストやシンプルライフであって異口同音にそれぞれが言っているに過ぎません。少ないモノで豊かな暮らし。持たない暮らし。お気に入りのモノを少しだけ。などという主張をしながら自分は喜々として書籍を出版するというミニマリストやシンプリストの大矛盾。ミニマリストならこれぞバイブル!という本も厳選して欲しい。過剰なモノは捨てましょう。と言いながら次から次へとミニマリストやシンプルライフ本が出版される大矛盾。
Posted by 半熟ママ玉子 at 2020年06月24日 03:08
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。