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Posted by おてもやん at

2016年01月10日

電車の中でマンガを読みますか?

昔は電車の中で漫画を読んでたりしたら
周りから白い目で見られたものだ。

特に叱られたり、車掌さんに連れていかれるわけでないのだが、
とにかく視線が冷たいのだ。
別にエロ本読んでるわけじゃないのにさ。

当時はマンガに対する世間の理解が全くなかった。
「マンガなんか読むと頭が悪くなる」
「青少年に悪影響」
内容も知らずにそのような先入観でマンガは蔑まれていた。

僕もご他聞に漏れない”マンガ好き少年”だったので、
バスや電車の中ではそれがマンガだとバレないよう、
文庫や新書を読んでいる体でを心がけていた。
例えばカバーを裏返しにしたり、
フキ出しの中をブツブツつぶやいたり(そうしていると文章を読んでいるようにみえるでしょ)。

なかにはとんだツワモノもいて、いまでもハッキリ覚えているのが、
バスの中で梶原一騎原作の『空手バカ一代』を堂々と読んでいた女子高生。
見たときは正直ビビったと同時に「これでニッポンは安泰や!」となぜか誇らしくなった。



そんな昭和ニッポンも、遠すぎる過去の思い出だ。
いまやどうだろう。
マンガは大きく認知され、もはや世界に冠たる、”ジャパニーズカルチャーのエースで4番”である。
「マンガでわかる○○○」とつけばどんなジャンルの本でも売れる。
夏目漱石や太宰治、ドストエフスキーなどの文豪の名作は悉くマンガ化され、
ドラッカーやカーネギー、「7つの習慣」といったビジネスの名著までマンガ版がある。

つまり21世紀の日本の出版界はマンガに支えられているのだ。
この事実をかつて「マンガ」=害と蔑んだ方々に、
過去に戻って教えて差し上げたいものだ。

さて、冒頭の話。
それだけマンガが広く認知された現在、
バスや電車の中はマンガを読む人々で溢れているはず!!
が、そうはならなかった。

それどころか、文庫やハードカバーを読む人も、
スポーツ新聞(エロ記事があるのになぜかマンガよりも電車で読まれていた)でさえ
読んでいる人はほとんどいない。
マジ、スマホって便利やね。

メディアのパイ争いって、「お金」じゃなくて「時間」を奪い合っているんだなと
こういう光景を見るにつけいつも思い知らされる。
便利さではスマホには到底及ばないのだから、
本は本ならではの価値をもっともっと示していかねば。

なんてことをレジの中で考えていると、お客様(女子中学生)がコミックを2冊購入。
その際「電車で読みたいのでカバーをつけてもらえますか」と恥ずかしそうに言われた。

僕はそのお申し出を笑顔で快諾し、その場で一発ギャグまで披露したのはいうまでもない。  

Posted by 金龍堂まるぶん店 at 20:24Comments(0)出版界を思う