東京五輪の大会マスコットにアイツを推薦します。

金龍堂まるぶん店

2015年10月17日 18:08


7日でできる思考のダイエット 佐野研二郎/著

目指すは「一億総活躍社会」だそうだ。

東京五輪のエンブレムエンブレムに端を発し、某飲料メーカーのトートバッグ、某大学のポスターなど、次から次へと浮上した盗用疑惑で一躍時の人となった佐野研二郎氏は、ある意味上半期で最も活躍された御仁だろう。

いやそれよりも、例の五輪エンブレムしかり、佐野氏の著作物によく似たデザインを(いったいどうやって調べているのか謎だが)どこぞから見つけ出してくる方々こそ、「大活躍」といっていいのではなかろうか。
どちらかというとコチラのほうが「一億総活躍社会」に抱くイメージに近い。
うーん、近づいているのは「一億総検閲社会」かもしれない。

結果、東京五輪のエンブレムはお蔵入り。再度コンペが実施されるらしい。
しかし、新国立競技場に続く足踏みで、世界中に恥をさらしてしまった我らがニッポン。どうなる2020。

しかし再コンペとなったエンブレムであるが、無事決まる日は来るのだろうか。
いずれ、その候補なりが公表されるのだろうが、その瞬間からネット空間で「パクリか否か」のチェックがはじまるだろう。
もし、どこかでそれと似ているものがみつかったらまた「パクリ疑惑」で選び直しか?
そりゃ人間のやることだ。どこか他と似てしまう部分はどうしても出てくるものさ。
あまりにキリがないと「魔女狩り」になってしまう。

佐野氏云々はもう関係なく、今後は寛容な精神で見届けたいものである。

もうひとつ、このままではひと悶着起きそうなのが、「大会マスコット」だ。
キャラクターものは主観がとても入りやすい。それはエンブレムの比ではない。
こりゃ大モメ必至だな。決定した瞬間に三たび、いや四たび目の魔女狩りがはじまり、ネットに晒されてしまうのは火を見るよりも明らかだ。

どうなる2020。

フリーライターの深川峻太郎氏がこの問題について見事な解決策を提示した。
月刊誌『SAPIO』2015年11月号「日本人のホコロビ」にて深川氏はこう書いている。
《私は「くまモン」を推したい。東京じゃなくて熊本だけど、そんなの外国から見たら誤差の範囲だ。熊本県の許可さえあれば権利関係はクリアできるし。》

ぼくは深川氏の案を強く支持する。
余計な金もかからないし、世界中から愛されること間違なし。何より、パクリ疑惑など起きようがないではないか。
一挙両得、三方よし。という大岡裁きもビックリの「深川裁き」に僕は目からうろこが落ち、わきの下にはエラができ、おもむろに産卵してしまうのではないかとドギマギした。

熊本を明るくしてくれたくまモンが、今度は世界を輝かせる。
組織委員会さま、いかがでしょう?名案でしょ?

熊本県営業部長!5年後はオリンピック組織委員会への出向、ヨロピクお願いいたしますモン!







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